上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
5月15日(日)〜17日(火)
1969年(S44)/プロダクション断層/白黒/43分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:実相寺昭雄/脚本:大島渚/撮影:町田敏行、石田邦昭、安田修三、原義勝/美術:倉橋利韶/音楽:冬木透 ■出演:三留由美子、斎藤憐、清水紘治、樋浦勉
宵闇せまる頃。遊びに飽きた四人の学生が、アパートの一室にガスを充満させ、誰が最後まで残れるか賭けをする──。大島渚の脚本を得て鬼才・実相寺昭雄が描く観念的ドラマ。TVディレクターから映画監督に進出した新時代のパイオニアの一人である。 ▲
上映スケジュール
5月15日(日)〜21日(土)
1961年(S36)/東京映画/白黒/129分
©TOHO CO.,LTD.
■監督・脚本:松山善三/撮影:玉井正夫/美術:中古智、狩野健/音楽:林光 ■出演:高峰秀子、小林桂樹、草笛光子、加山雄三、沼田曜一、原泉、藤原釜足、織田政雄、高橋昌也、中北千枝子、荒木道子
戦争末期から戦後にかけての苦難の時代に、題名どおり、名もなく貧しく美しく生きていく聾唖者夫婦を描いたもの。木下恵介の下でシナリオの修行を積み助監督をつとめた松山善三が、自身の脚本で初メガホン。主役二人の熱演も相まって感銘深い作品に。 ▲
5月18日(水)〜24日(火)
1965年(S40)/東映京都/白黒/87分
©東映
■監督・脚本:鈴木則文/原作:長谷川幸延/脚本:中島貞夫/撮影:川崎新太郎/美術:矢田精治/音楽:林光 ■出演:藤田まこと、藤純子、長門裕之、曽我廼家明蝶、谷啓、犬塚弘、青島幸男、浪花千栄子
不況の波に覆われた大正時代の大阪。葬式の近代化を志して「霊柩車」を発案した浪花男が、様々な苦境を切り抜け大成功をおさめるまで──。東映の屋台骨を支えたヒットメーカーの一人、鈴木則文。笑って泣ける、熱い娯楽映画の原型がここに。 ▲
1966年(S41)/日活/カラー/87分
©日活
■監督:長谷部安春/原作・脚本:都筑道夫/脚本:中西隆三/撮影:永塚一栄/美術:佐谷晃能/音楽:山本直純 ■出演:小林旭、松原智恵子、北あけみ、西尾三枝子、浜川智子、郷鍈治、左卜全、二本柳寛
ベトナム帰りの若き報道カメラマンが、国際ギャングや謎の美女軍団が入り乱れての金塊争奪戦に巻きこまれる。奇想天外な忍法とお色気、そして旭のダンディズム!都筑道夫『三重露出』をもとに、全カットに遊び心とアイデアを凝らした長谷部安春の快作。 ▲
5月22日(日)〜28日(土)
1964年(S39)/日活/白黒/108分
■監督・脚本:熊井啓/撮影:岩佐一泉/美術:千葉和彦/音楽:伊福部昭 ■出演:信欣三、内藤武敏、笹森礼子、柳川慶子 井上昭文、平田大三郎、高品格、鈴木瑞穂、草薙幸二郎、北林谷栄、佐野浅夫
昭和23年1月、東京都豊島区の帝国銀行椎名町支店で大量毒殺事件が発生。犯行から容疑者逮捕、そして判決まで──日本中を騒然とさせた怪事件を、取材の新聞記者の目を通してドキュメンタリータッチで追う。社会派監督・熊井啓の起点。 ▲
1966年(S41)/東映東京/白黒/84分
■監督:降旗康男/脚本:神波史男、小野龍之助/撮影:仲沢半次郎/美術:中村修一郎/音楽:八木正生 ■出演:緑魔子、谷隼人、大原麗子、荒木一郎、城野ゆき、石橋蓮司、岡田英次、大坂志郎
幼なじみを頼って上京してきた家出娘ヨーコ。ジャズや睡眠薬遊び、肉体交渉でいたずらに青春を費やした後、彼女は自分の人生を探し求めて新天地へと船出する──。実話をもとに、若者の脱出願望を描いて注目された降旗康男の鮮烈なデビュー作。 ▲
5月25日(水)〜31日(火)
1966年(S41)/日活/白黒/91分 ※16mm
■監督・脚本:吉田憲二/脚本:石森史郎/撮影:姫田真佐久/美術:川原資三/音楽:小杉太一郎 ■出演:和泉雅子、山内賢、芦川いづみ、北村和夫、藤間紫、太田雅子、波 多野憲、下條正巳、奈良岡朋子、鈴木瑞穂
弁護士一家にひきとられた非行少女が、小児麻痺の子と触れあうなかで、少しずつ素直な心をとり戻していく。第一回青少年映画賞文部大臣グランプリ受賞。吉田憲二は以後も『終りなき生命を』(67)、『孤島の太陽』(68)など誠実な作風で評価された。 ▲
1967年(S42)/日活/白黒/89分
■監督・脚本:藤田繁矢/脚本:埴谷淳/撮影:鈴木達夫/美術:青山一郎/音楽:黛敏郎 ■出演:平田重四朗、根岸一正、長浜哲平、矢竹真一、久万里由香、久米明、佐々木すみ江、信欽三、草薙幸二郎
少年院あがりの主人公は、仲間と群れて行動することを拒否。傷つきながらも個の自由に固執し、無軌道に漂う──。藤田敏八が繁矢名義で監督デビュー。倦怠に満ちた少年像を通して彼独特の若者映画に仕上がっている。特別出演で黒木和雄も。 ▲
5月29日(日)〜6月4日(土)
1967年(S42)/斉藤プロダクション/白黒/91分
©1967 松竹株式会社
■監督・脚本・撮影・音楽:斎藤耕一/美術:安田邦宜/音楽:世良譲 ■出演:中山仁、麻生れい子、金内吉男、笠井紀美子、富士真奈美、江幡高志、西島悌四郎、信欽三、西村晃、渡辺貞夫
ブラジル行きを夢みながら、恋人を売ったり、人妻を誘惑したり……虚無的な生活をおくる若者ジョーの数奇な運命──。日活のスチルマン出身・斎藤耕一が私財を投じて独立プロを設立、自ら脚本・監督・撮影・音楽を担当してつくりあげた。 ▲
5月29日(日)〜31日(火)
1972年(S47)/日活/カラー/75分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督・脚本:村川透/脚本:神代辰巳/撮影:姫田真佐久/美術:松井敏行/音楽:小沢典仁 ■出演:荒木一郎、伊佐山ひろ子、谷本一、石堂洋子、五條博、足立義夫、木島一郎、粟津號
十九歳の少女がスリ集団と行動をともにするようになり、自らも悪に手を染めていく──。村川透の繊細かつヴィヴィッドな演出、姫田真佐久の流麗なカメラワーク、伊佐山ひろ子の異色の個性。日本映画界に新鮮な驚きを与えたロマンポルノ初期の傑作。 ▲
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