上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
9月13日(日) 〜15日(火)
1951年(S26)/宝プロ、新東宝/白黒/83分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
■原作:山手樹一郎/脚本:萩原章/撮影:河崎喜久三/美術:北村高敏/音楽:高橋半/助監督:萩原章 ■出演:嵐寛壽郎、花井蘭子、宮城千賀子、進藤英太郎、香川良介、高堂國典、宮川玲子、梅村美智子、伊藤雄之助
家督相続に揺れる盤城平七万石の行末は?「又四郎行状記」第一部の初映画化。無声映画風に字幕が入る本作の脚本は、クレジットとは異なり中川信夫自ら執筆したといわれる。のちに萩原章、加藤泰が監督デビューした宝プロの第1回作品。 ▲
上映スケジュール
9月13日(日) 〜19日(土)
1955年(S30)/新東宝/白黒/96分 ※16mm
©国際放映
■原案:青木営治/脚本:館岡謙之助/撮影:岡戸嘉外/美術:進藤誠吾/音楽:服部正/助監督:曲谷守平 ■出演:左幸子、沼田曜一、中山昭二、杉村春子、宇野重吉、田中春男、池内淳子、滝花久子、佐分利信、香川京子
都内の小学校に着任した青ヶ島出身の新人教師・節子。妹の結婚式に帰省して過酷な島の生活に直面し、ある決断をする。都会と島、それぞれの子供たちに注がれる眼差しは優しい。人を思いやることを真っ直ぐに描いた雄篇。文部省選定。 ▲
1961年(S36)/東映京都/カラー/81分
©東映
■脚本:鈴木兵吾/撮影:川崎新太郎/照明:田辺謙一/美術:川島泰三/音楽:山田栄一 ■出演:市川右太衛門、長谷川裕見子、花園ひろみ、花柳小菊、品川隆二、堺駿二、渡辺篤、杉狂児、山村聡、黒川弥太郎、薄田研二
堅苦しいのは大きらい。過ぎし日の恋を胸に秘め、頑なに仕官を拒む宝大吉に、やがて幕府を揺るがす陰謀の渦が…。武士とは友情とは謀反の夢とは?右太衛門と10年ぶりのタッグ。『かあちゃん』の10日前に封切られた、絶頂期の剣戟巨編。 ▲
1958年(S33)/新東宝/白黒/74分 ※16mm
■原案:澤賢介/脚本:仲津勝義、中澤信/撮影:河崎喜久三/美術:黒沢治安/音楽:渡辺宙明/助監督:石川義寛 ■出演:若杉嘉津子、明智十三郎、丹波哲郎、中村彰、舟橋元、松本朝夫、芝田新、山田美奈子、五月藤江
多情多恨のあのひとが、毒婦お伝にナゼなった!文明開化が狂わせた人々の生きざまと女の流転を見つめる。その時代の空気を生み出す美術と撮影の阿吽。『虞美人草』『夏目漱石の三四郎』とあわせて観たい明治物の力作。 ▲
9月16日(水) 〜22日(火)
1960年(S35)/新東宝/カラー/101分
■脚本:中川信夫、宮川一郎/撮影:森田守/美術:黒沢治安/音楽:渡辺宙明/助監督:土屋啓之助 ■出演:天知茂、三ツ矢歌子、沼田曜一、林寛、大友純、山下明子、津路清子、宮田文子、中村虎彦、徳大寺君枝、小野彰子
メフィストの如き学友・田村の出現で、罪悪感に苛まれ続ける大学生の四郎。人間いちばんあかん!登場人物がみな地獄で責め苦を受ける驚嘆すべき世界的カルト作。嵐寛寿郎が閻魔大王役を快演。日本人の原罪を問う、中川信夫の観念の小宇宙。 ▲
9月20日(日) 〜22日(火)
1961年(S36)/新東宝/白黒/88分 ※英語字幕付き ◯東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
■原作:豊田正子/脚本:舘岡謙之助/撮影:平野好美/美術:黒沢治安/音楽:木下忠司/助監督:柴田吉太郎 ■出演:伊藤雄之助、望月優子、二木てるみ、津沢彰秀、北沢典子、浜野桂子、林寛、丹波哲郎、田崎潤、宇津井健
戦後の東京、曳舟――貧乏のどん底でも人生を明るく強く生きるブリキ職人・由五郎の家族を描く生活詩。ベストセラー「綴方教室」の前日譚にあたる短編集「粘土のお面」を映画化した。大藏貢社長退陣後の新東宝で製作された中川信夫の代表作。 ▲
9月20日(日) 〜26日(土)
1950年(S25)/新光映画/白黒/79分 ※16mm
写真提供:プラネット映画資料図書館
■脚本:佐伯清/潤色:萩原章/撮影:河崎喜久三/美術:嵯峨一平/音楽:高橋半/助監督:萩原章 ■出演:嵐寛壽郎、宮城千賀子、徳川夢聲、野上千鶴子、片山明彦、藤原釜足、澤村國太郎、上田吉二郎、櫻むつ子、左卜全
アラカン扮する目明かしの金八親分が、江戸を騒がす盗賊・千里の虎を追いつめた先は、長屋。いったい住人の誰が犯人なのか?戦後の独立プロ乱立期にあったマキノ系の新光映画が製作、東京映画配給(東映の前身)が配給した推理娯楽篇。 ▲
text by 長谷川康志(酒豆忌実行委員)